2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

人と野菜と鶏の境界線

昨日の天気予報で今日は雪マークになっていたけど確かに変な天気だ。曇ったり晴れたり雨が降ったり午後には雹が降ってきた。チャビは初めて降ってくる雹に打たれながら氷の粒を食べ物と勘違いしていた。 午前中はストーブの前に座布団を敷いて竹籠を編んでい…

コロッと切り替わる地点

このところずっと曇りか雨ばかりでだ、外の作業ができないせいか身体も心も鈍ってよくない。気分もあったかい部屋からでられないような感じがする。鶏の朝食の準備で外へ出ても「サムイ」台所に立っていても「サムイ」「サムイサムイ」がいつのまに口から零…

「身近な他人」①

コンビニエンスが編まれた糸でそれぞれの暮しは編まれるようになった。もう複雑に絡んだ網目が解けることはない。糸が変成して硬化しているんだ。解くことも編まれていたことさえも気づいていないのかもしれない。編まないくせに着飾るのは上手かった、ただ…

窓が泣いていた

台所のストーブの上には赤いやかんが置いてある。湧き上がる水蒸気がゆるく立ち上って空間に消える、消えたと思ったら冷たい窓にぶつかり窓が曇る。その窓のまだ曇りかけのところから外の景色を覗いてみる。外からみれば紺色の半纏と黒いニットを被った背の…

ただそれだけの周りにあるものたち

朝起きてさむいさむい言いながら布団をたたむか、洗面をへ行って一息入れてからたたむか、そんな小さなことで迷う毎朝迷う、たいてい後者になるのだけど、 赤いやかんを火にかけて湯を沸かす、その間歯を磨きながらダイニングテーブルに腰かけてぼーっと台所…

鬼火焚き準備②

休憩から戻り残りの服巻竹を準備して設置場所へと向かう。設置場所は川と田んぼに囲まれた何もない場所ですでに大きな穴が掘られている。掘られているといっても毎年同じ場所に設置するので使いまわしだ。大きな穴の周りにはそれぞれの場所から集めてきた材…

鬼火焚きの準備①

やらかした・・・集合は朝の8時、見事に寝坊して朝ご飯を食べ損ねた。昨日仕込んでいた餡子を口一杯に頬張って急いで出発の準備を済ませる。せっかくこの日の為に気持ちを高めていたのに出だしから躓いてしまった。飼っている鶏たちに朝食を食べさせてから…

細く冷たい雨に乗って冬が来る

今日も天気が悪い、朝から冷たい雨が降ってる。起きたときはそうでもなかったのに時間が経つにつれて気温がぐっと下がってきてる。冬の冷気が少しづつこの集落に侵入しているようだ。午前中のうちに台所廻りの掃除を済ませたので、余っていた生姜を擦って鍋…

「雨が降ってきますよ,もう止めませんか?止めましょう」

庭の木を切ってる。今年やり残した作業を一つずつ片付けてる。自分がこの家に越してくる前から庭木の剪定は誰もしてないから、枝が込み合って暗い影が落ちている。東の空は晴れていて西の空から灰色の雲が流れてきていた。いよいよ本格的な冬になるんだろう…